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徒然なるままに書き記した戯言集です(^^;)。
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09-02-25.jpg 今年で「週刊少年マガジン」創刊50周年を迎えるという。それを記念しての特別企画として、昨年末に、小林まこと先生の連載が始まった。タイトルは「青春少年マガジン」、小林まこと先生が「1・2の三四郎」を連載していた頃(1978年~1983年頃)の思い出を綴ったものだ。言うなれば、「小林まこと版まんが道」だ。

 単行本は昨年末に発売されていたが、僕の地元の本屋では置いていなかったので、今頃になってネットで注文してやっと手に入れることができた。
 僕は「週刊少年マガジン」誌上で連載されているのを全部読んではいたが、こうやって単行本としてまとまったのを読んでみると、また違った味わいで楽しむことができた。

 漫画は、小林まこと先生がデビューしたところから始まり、同期デビューの小野新二先生(代表作・純のスマッシュ)大和田夏希先生(代表作・タフネス大地)と友達になって「週刊少年マガジン」誌上を盛り上げていく流れになっている。仕事に遊びに3人が充実した日々が描かれている。
 だがその日々もいつまでも続くことはなかった。その後に残酷な運命が待ち構えていた・・・。

 ネタバレになるからあまり詳しく話さないが、大和田夏希先生のその後については、確か十数年前に漫画家同士の花見の席で、同席していた編集者から聞いた覚えがある。僕は「タフネス大地」を読んでいたので、それを描かれていた大和田夏希先生のことを編集者から聞かされてもにわかには信じられなかった。
 また、小野新二先生についても、しばらく雑誌で見かけないなと思っていたけど、「青春少年マガジン」を読んで真実がわかった。この漫画の連載が始まったばかりのころ、僕は小野新二先生のことをネットで調べてみた。しかしほとんど情報が無かった。それが友人である小林まこと先生から語られることで、ようやく疑問が解けた。また、友人としての証言なので本当にリアルだった。

 僕も一応「漫画家」であるので、「青春少年マガジン」に描かれている「漫画家の生活」がものすごく共感できる。「青春少年マガジン」の中でも小林まこと先生が言ってたけど、「漫画家になってよかったことは、仲間ができたことだ」というセリフはまさに名言で真実だと思う。
 漫画家の仕事というのは、家に篭って黙々と一人で描き続けるという印象を持つ人も多いと思うけど、実は篭って描いていると行き詰ってしまうので、仲間がいた方が互いに助け合えるし触発もされるからモチベーションも上がるから、人と会っている方が作業効率が良くなったりする。
 漫画家のことを「ヲタク的で人づきあいが無くインに篭る人」とイメージする人は多いかもしれないけど、実は漫画家の中ではそういう人は少数派で、割と同業の友人関係が密の人が多い。
 仲間というのは漫画家にとって大事なものだと実感する。「青春少年マガジン」では仲間の大事さが丁寧に描かれているので、漫画を描くことを生業にしている人にとっては、この本はまさに聖書(バイブル)と言ってもいいかもしれない。


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