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徒然なるままに書き記した戯言集です(^^;)。
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 うわ・・・記事の投稿が夜中12時を過ぎたので、1日遅れの内容になっちゃった・・・(^^;)。

 注意

 始めに言っておくけど、僕は映画の感想を書く時には、なるべくネタバレにならないように気を付けてはいる。しかも今回は「SPACE BATTLESHIP ヤマト」で、今日が公開初日でもある。これから観ようとしている人の楽しみを奪うことはしたくない。
 でも今回に限り、感想を細かく書こうと思っているので、どうしても映画の内容の多くを説明してしまうことになる。映画を楽しみにしている人は、読まないほうがいいと思う。
 ネタバレが多いので、読むのなら自己責任においてということで・・・(^^;)。

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 12月1日、今日は「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の公開初日だ。タイミングのいいことに、毎月1日は映画館のサービスデーで料金が1000円と格安になる。しかも今日は水曜日。平日なら昼に観に行く人は少ないはず!
 ・・・・・・と思ったら結構な人数がいる。平日の昼間に映画を観に来るなんて、どんな暇人なんだよ。てゆーか仕事どーしたんだよっ!(人の事言えないけど^^;)。

 チケットの販売所では、スタッフ全員がヤマトの制服を着ていた(^^;)。「SPACE BATTLESHIP ヤマト」での制服はアニメのデザインを踏襲しながらも、現実的に格好良く仕上がっている。アニメ版ではトレーナーっぽい制服だったのが、今回の映画では革ジャンになっている。白の革ジャンに、赤の矢印と両肩の三本線が縫い付けられている重厚なデザインだ。
 今回の映画はアニメのイメージを損なわず、実写としてカッコイイ仕上がりになっている。これは監督及びスタッフがアニメ版パート1の空気感を出そうとしてるためだろう。

 特撮も良い出来だ。ヤマト本体もディティールが細かく作られているので巨大さがよく表現されていて、映画館の大スクリーンでチャチに見えることなくさらに巨大感が増している。
 しかし、ストーリーやシーンの見せ方には不満がある。シーンに「間」というか「溜め」がないので、人類の絶望感やヤマトに課せられた重責が伝わりにくい。てゆーか、重いシーンを実感する間も無く次のシーンに移ってしまうので、大事なシーンが心に引っかかりにくくなっている。特にヤマトが発進するまでは展開がアッサリし過ぎているんじゃないかと思う。
 アニメ版では、乗組員がヤマトに初搭乗するパレードのシーンで、一般の見物客が大歓声をあげるシーンがある。乗組員たちにかけられる歓声はヤマトに最後の希望を託し応援するものや、ヤマトの乗組員たちが自分達たちだけ地球から脱出するんじゃないかという疑心暗鬼のものもある。人々がヤマトに何を託すのか?それがヤマトの乗組員たちが直接耳にする言葉であり、ヤマトに乗るということがどれだけの重責を抱えるものなのかが伝わるシーンだ。
 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」では、ヤマトに乗り込むパレードのシーンは無い。防衛軍長官がヤマトの計画を記者会見で発表し、マスコミが質問責めにするのをテレビモニター越しに一般人が黙って観ているという構図だ。ヤマトと一般人の接点がモニター越しであり、ヤマトの計画について長官に激しく詰め寄るのがマスコミ関係者だけというのが、人々の思いがヤマトに伝わりにくいし、観ているこっちも物足りなさを感じてしまう。
 アニメと実写の違いはあるけれど、ヤマトが「絶望の中に生まれた一筋の希望の光」であることを表現できなければ映画として失敗だと思う。

 あと、初めての波動砲やワープシーンも何かあっさりしている。地球人初の体験であるし、異星のテクノロジーを使う緊張感や驚きをちゃんと表現してほしかった。

 「宇宙戦艦ヤマト」は無骨で男っぽい話だと思われる人もいるだろうけど、良妻賢母的な森雪や、母性的な愛情を持つスターシャの存在で、女性的な優しさのベールで包まれた色気のある物語だと僕は思う。今回の「SPACE BATTLESHIP ヤマト」では、ヒロインの森雪が男勝りな戦闘機乗りで現代的女性として描かれている。そのためかヤマトに必要な女性的成分は、佐渡酒造先生と通信士の相原を女性にすることで補っていると思われる(^^;)。それだけでなく、僕はもう1つ理由があると考えている。
 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」の公式サイトでは、ヤマトの出演者が発表されている。しかしこれは地球側の配役しかなく、ガミラスやイスカンダルの配役が発表の記載が無い。僕はこれは公開初日までの秘密でサプライズな配役がなされていると思っていた。しかし今日、映画を見に行って、地球人側の配役しか記載されていない理由が判った。まさか伊武雅刀の顔を青く塗って、髪も金髪にして画面に出す訳にはいかないもんなぁ・・・(^^;)。

 ガミラスやイスカンダル側の配役の記載が無い理由にかかってくることだけど、その理由のためにガミラス&イスカンダルの本星での戦いが絵的に美しくない。14万8千光年の旅の終着がコレ?って感じでちょっと残念だった。

 いろいろ文句を言ってきたけど、良かった点もいろいろある。特撮部分はいい出来だし、配役もいい。主人公・古代進役の木村拓哉も、前評判で言われていたほど悪いとは思わなかった。沖田艦長役の山崎努も、僕は山崎努ならどっちかというとアンドロメダ艦の土方艦長じゃないのかと思っていたけれど、観ていたら沖田艦長役でも悪くはないなと思った。
 ただ、沖田艦長の場面はカットに余韻を持たせて欲しかった。特に、「地球か・・・何もかも皆懐かしい・・」のシーン、演技はいいのにカットに余韻が無い。「SPACE BATTLESHIP ヤマト」全体に言えることだけど、「間」や「余韻」がちゃんと取られていないシーンが多い。それが役者の演技を殺すことになるので、もっと細心の注意を払ってほしかった。
 また文句になってしまったので「良かった点」に話を戻すと、役者がなかなかいい味を出しているのが良かった。真田志郎役の柳葉敏郎などは、声まで真田志郎そっくりだった。これも役作り?(^^;)。
 あとは、これはヤマトパート1のテレビシリーズでもあったシーンだけど、ヤマトが太陽系の外に出てしまうと地球との通信ができなくなってしまうので、乗組員全員が家族との最後の通信をすることになる。全員が通信をするため、一人の持ち時間は1分。通信が終わったら次の人に交代しなければならない。
 家族との最後の通信、遠く離れ家族が自分の身を案じてくれることで乗組員は絶対に旅を成功させて地球に帰還することを決意する。
 僕はヤマト発進前に一般人と乗組員が接点を持たないことに不満を感じていた。だがそれは家族との通信シーンで僕の不満は解消された。一般人どころか肉親である家族と最後の通信をすることで人々がヤマトに託す想いや、また乗組員自身も任務の重責がわかる。また、家族が死亡している古代進は青画面のモニターを凝視したまま規定の1分間が終わってしまうことで古代進の孤独が際立ってくる。このドラマがヤマトの醍醐味である。このシーンはヤマトパート1の劇場版ではカットされていたけど、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」では必要なシーンだと思ったんだろうね。これは正解だと思う(^^)。

 「SPACE BATTLESHIP ヤマト」、内容的には「?」なところも多かったけど、巨大な宇宙戦艦が巨大スクリーンに映し出される様は、とんでもない迫力だ。映像的なエンターテイメントとしてはなかなか楽しめる。それだけに内容の不備が悔やまれる。


おまけ

 エンドロールでのシーン、ここでアレのシーンが伏線だったのかに気付く。それに気付いた時、「マジ勘弁」と思った(^^;)。
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