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徒然なるままに書き記した戯言集です(^^;)。
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 一昨日の花見の時に聞いた話。僕が以前お世話になっていた漫画プロダクションの後輩アシスタント2人が、新潮社が新しく作った「携帯配信漫画雑誌」で連載を始めたという事だった↓。
http://www.ebookjapan.jp/shop/comic_magazine.asp?genre=21001
 2人のうち1人は、この携帯配信漫画が本格的デビューとなる。新人のデビューといえば、以前は作品が雑誌に掲載されることがそれに当たったが、いまやその「常識」も覆りつつある。時代だなぁ(^^;)。
 携帯配信漫画といっても、作家にとっては「描くスタイル」が変わるわけではない。今までの「雑誌掲載用」の原稿と描き方はまったく同じだ。Web配信では原稿がそのままの形で掲載されるし、携帯配信の場合は携帯電話の画面に1コマずつ映しだされるようなスタイルに専門家が編集し直してくれる。漫画家の制作スタイルは変わらなくて発表の場が広がっているのが面白い。 

 携帯配信の漫画は、以前は過去の名作漫画を携帯画面で見られるようにしたものが多かった。しかし、漫画のコマはその特殊な演出方法により、縦横無尽に形が変形する。それを携帯電話の定型で小さい画面に納めるのは、技術的に難しかった。というか、携帯画面に1コマ1コマ順々に映し出されれば、読めないことは無いが、漫画の躍動感がどうしても失われてしまうのだ。
 それが今では技術も上がり、画面スクロール、フキダシの拡大などが取り入れられ、漫画とアニメの中間のような「流動的なコミック」に仕上がっている。感覚としては、ファミコン時代のロールプレイングゲームのムービーを観ているようだ。これは観やすいし、テンポ良く読めて面白い。そうやって携帯配信のスタイルが確立されてきたところに、新人漫画家が参入していく「枠」が出来上がっていくのも「時代」ということなのか。
 
 僕が子供の頃の少年漫画雑誌には、「21世紀はこうなる」というような未来予想図特集がよく組まれていた。チューブの中をエアカーが走ったり、ロケットで手軽に宇宙旅行が出来るなどのような絵が描かれていた。携帯端末で漫画が読めるというのも、なんだか昔描いた「未来予想図」と同じ匂いがする(^^;)。凄いのは、昔描いた「絵空事」が、今や「現実」になっているということだ。

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