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徒然なるままに書き記した戯言集です(^^;)。
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 久し振りの新刊です」(^^;)。

 「添削式漫画マスターブック」(誠文堂新光社・刊)税込1890円

 この本は、日本工学院専門学校の生徒作品を添削指導、アマチュアの陥りがちな欠点をプロの目線から指摘して、漫画技術向上のためのコツを伝授するというもの。
 プロの高度な技術を紹介するというのではなく、プロならではのコツを伝授することでアマチュアに「気付き」を促すという目的でこの本は作られている。
 この本はプロの漫画家4人がジャンル&技術別に生徒作品を添削している。僕はこの中の1人として添削指導している。僕が担当したのは「物語展開の秘訣」「キャラ立ての秘訣」「感情表現の秘訣」「構図テクの秘訣」だった。

 生徒作品を添削していて感じたが、生徒作品は面白い!。確かに技術的な未熟さもあってツッコミ所満載だったりするけれど、荒削りでも勢いがあって元気な作品が多い。
 これをプロの技術をもって添削をしていじくりまわしてしまったら、ちゃんと整合性のある漫画にはなるだろうけど、作品本来が持っていた勢いを殺してしまいカタにハメたチンマリとした漫画にしてしまうのではという心配も出てきた。
 だからプロの目線からプロとしてのテクニックを教えるというより、読者の目線になって、「作者の意図をちゃんと読者に判ってもらえるように」不明瞭なカット、構図、演技などを添削指導した。これは作者が漫画で100の想いを伝えようとしても、技術的未熟さから読者に20、30程度しか伝わらないと勿体無いので、読者に80、90と、100の想いを判ってもらうために「伝えるための技術」を指導するようにした。これなら作品の良さを殺さずに漫画技術の底上げが出来るのではないかと思ったからだ。
 それがどれだけちゃんと表現できているかは何とも言えないけど(^^;)。それでも漫画の「入門書」というよりは「教科書」「参考書」といったような手軽で敷居の低い本にはなっているように思う(^^;)。

 今回の仕事をして思ったけど、添削指導するということは自分の漫画技術論を再確認することにもなる。そのことに「気付かされる」ので、いい機会だった(^^;)。

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