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「映画」漫画の3話目のネームチェックの返事が来た。
自分でもある程度予想はしていたけど、やはり「シーンごとのメリハリが欲しい」とのことだった。今回はラスト近くで「見せ場」があるため、そこで大ゴマを取ったために他のページが窮屈な感じになってしまった。そのためにページごとのコマの大小のバランスが難しくなってしまった。
それでもなんとか工夫はしたものの、やはり読み手からするとまだメリハリが足りないように見えるようだ。
頑張って手直ししてみます(^^;)。
「映画」漫画の2話目のネームチェックの返事が来た。前回のチェックでは、コマ割りにメリハリが無かったので人物相関図が把握しにくいとのことだった。それを意識して、シーンの間に句読点を付ける感じで大コマのアクセントを入れた。これで画面にメリハリが生まれ、内容が把握しやすくなった。それが功を奏し、ネームチェックを無事通過した。
原稿用紙に漫画のコマを枠線で区切り配置する作業を「コマ割り」という。4コマや生活ほのぼの系の漫画は、コマごとの大きさの差が無い安定感のある定型の「コマ割り」になるが、それ以外の漫画は大抵、大小さまざまな大きさのコマが配置された「コマ割り」になる。メリハリの効いた「コマ割り」は物語に躍動感を生み、それが読者を惹き込む力となる。平凡な「コマ割り」の連続は読む方が退屈するので、それを防ぐための工夫ともいえる。
僕はどうもこの「コマ割り」が上手くいかない。コマの大小は作ってはいるが、中に絵が入るとどうもページ全体が「平均化した絵の羅列」に見えてしまうのだ。絵自体にもアップやロングを織り交ぜてはいるが、その絵が入るコマの大きさと配置バランスによって、結局メリハリが相殺されてしまうのだ(^^;)。1ページあたりのコマ数が少なければまだメリハリが付いているけれど、コマ数が多くなるほどコマごとの格差が無くなり平均化してしまう(^^;)。
どうやらこれは僕の「癖」のようなので、最近はいろんな漫画を参考に見ながら「コマ割り」のメリハリのバランスを試行錯誤している。
参考として見ていた漫画の中に、驚きの1冊があった。それは4月14日の日記でも取り上げた「うつうつひでお日記」(吾妻ひでお・著、角川書店刊)だ。
この漫画の「コマ割り」は、手塚治虫先生やトキワ荘世代の先生方がよく使われていた「4段割り」がベースになっており、どのページも1ページは8~9コマで構成されている。断ち切りも滅多に使われないためコマごとの大きさの差はあまり無い。しかも吾妻ひでお先生は、ほとんどのコマを人物の全身が入る「ロングショット」で描かれているため、同じような大きさ、アングルのコマが連続することになる。
単行本はB6サイズ、1ページを8~9コマ割りでロングショットの連続になると、小さい絵の人物がいっぱいのゴチャゴチャと細かい画面になる。なのにもかかわらず画面にメリハリがちゃんとあり、読むリズムに緩急も付いている。これは一体、何故だ!?。
この漫画をよく見ると、1ページの中に最低1つ「1/4大」の大ゴマが入っている。ちょうど1ページを「田」の字のように4分割したうちの1つの大きさだ。4段8~9コマの中に入っていると、それがとても大きく感じる。これが画面にメリハリを生む秘訣だった。
闇雲にコマにメリハリを付けても、結局「強調の羅列」になるので、コマ同士の格差が無くなってしまう。ページ単位で1ポイント強調を入れていった方がバランスの良いメリハリになるのかもしれない。
以上の事に気を付けて、今、3話目のネームを描いています。今度は素直にネームチェックが通るかな?(^^;)。
「映画」漫画、2話目のネームチェックが入った。
2話目の大部分が酒場での場面。キャラクター達はテーブル席に着いて淡々と会話をする。アクションが少ないのでどうしても絵も構図も単調になりがちだ。意識して画面にメリハリは付けたが、どうしても限界はある。
編集者の指摘はそのあたりだった。会話シーンは動きが無いためどうしても似たような構図になりやすい。そうなると、「人物相関図」が判りにくくなるというものだった。
登場人物がテーブル席に着いているため、人物の姿はテーブルの上の上半身しか出てこない。そのため構図がバストアップやアップの多用になりがちになる。ロングショットにしても見えるのは上半身のみなので、どうしても絵的に似てしまう(^^;)。
しかしこの会話シーン、キャラクターの思惑が相互に絡み合う複雑なシーンでもある。それが似た構図の絵が続くと、読者が「’誰’が’誰’の事をどう思っているのか」が頭の中で図式化しにくくなるようだ。編集者が初見で「人物関係が判りにくい」と言ったので、やっぱりコマ割りと構図に問題があるのは間違いない。
シーンが単調なだけに、構図を工夫してもどうしても限界はある。そこでセリフを直してみる事にした。映画でのセリフの意味は同じでも、より印象的な言葉を使い会話にアクセントを付けることにした。これには読者の目を止めるのと、キャラクターの思惑をより強く深く理解してもらうための作戦だ。
そして会話が長く続く時には要所要所に「間」を入れることにした。シーンを小分けにすることで1ブロックあたりの会話の内容を理解しやすくするためだ。
これで内容的に、よりメリハリが付くので判りやすくなると思うけど・・・。とにかく再チャレンジしてみます(^^;)。
普通、漫画原稿を描く前は、「ネーム」という設計図を書く。大雑把なコマ割りとセリフを入れたラフで、これを編集者に見せて打ち合わせをして内容をチェックする。このチェックが通れば原稿用紙に描く事が出来る。
「ネーム」には絵を細かく入れる必要は無い。キャラクターのセリフと状況が最低限で編集者に伝わればいいだけなので、コマを割ってセリフさえちゃんと入っていればキャラクターの顔は丸を描いて名前を書き込んだだけでもいいし、背景なども描かずに例えば「夕方、学校」など状況が判る記述をすればいい。
しかし、このネームの描き方も漫画家によって様々だ。丸を描いただけの顔にフキダシを付けるだけの人もいるし、下描きになるぐらいみっちり絵を入れる人もいる。要は編集者に漫画の内容が伝わればいいわけで、どちらの方法が良い悪いは無い。ただ絵をみっちり入れると、内容は伝わりやすいがボツになった時にその労力が一瞬にして無駄になることがある(^^;)。
僕は絵を多く入れるタイプだ。これは「説明をする(書く)よりも絵を描いた方が判りやすい」からだ。あまりにもラフに描くと編集者に「このシーンはどういう意味?」と聞かれる事がある。こんな時は説明するのに手間がかかる。「百聞は一見に如かず」の諺どおり、百の説明をするよりも1コマの絵を描いた方が伝えるのが早く済む。それにある程度絵を入れると、僕も描いていてその世界に没頭しやすくなってきてイメージが湧きやすい。
僕がネームを描く時は、頭に浮かんだ光景をそのまま殴り描きで入れる。当然デッサンなんかは取らない。思うままに勢いで描き進む。
上の絵は先週発売された「自衛隊WARS201X」のネーム。大体、この密度になる。リズムがノッてくると、最後の方には下描きと同じぐらい絵が入る事もある(^^;)。ネームだからこんなに絵を入れる必要はないが、なかなか直せない。これは性分だ(^^;)。
完成原稿は下の絵。ネームとそんなに変わっていない(^^;)。ちなみにネームはB5コピー用紙に1枚1ページとして描いている。本番原稿は投稿用A4サイズ。したがってネームの絵に直接ペン入れして原稿にしているわけではない(^^;)。
今進めている仕事は、クラシック映画の漫画版書下ろし単行本。全128ページで、4話構成で1話32ページずつネームチェックを出している。
「映画」は「映像付き原作」みたいなものなのでネームを描くのは楽かなと思っていた。しかしこれが曲者だった。映像があるために漫画の絵のイメージが浮かびやすくなり、ネームを描いていてどうしても絵がビッシリになってしまう(^^;)。この「映画」漫画のネームは、1番上のネーム以上に絵がビッシリと入ってしまった(^^;)。
現段階で1話目のネームチェックが通り下描きに入っている。しかし思うように作業スピードが上がらない。どうやらネームにビッシリと絵を描いてしまったため、無意識に本番の原稿描きが「二度手間」と感じているらしい(^^;)。
今までは10ページ前後や30ページ前後の短編を描いていたため、ネームに多く絵を入れてしまっても作業に二度手間感は無かった。しかし今回は全128ページ。ネームに絵をビッシリいれてしまうと、原稿を描き上げるまでに256ページ分の労力を使う事になってしまう。さすがにこれは効率が悪い(^^;)。
そこで2話目のネームは、本番の原稿用紙にネームを描いて出した(^^;)。チェックがあればその部分だけ直し、ネームが通れば少々線をクリーンナップするだけで「下描き済み原稿」として使う事が出来る。これで二度手間感はなくなるはずだ(^^)。
2話目のネームは既にファックスで送って、あとは返事待ちの状態だ。これでOKが出れば、少々のクリーンナップ後に、すぐペンが入れられる原稿の出来上がりだ!。
今度からネームはこのやり方で描こう!(^^;)。
「自衛隊WARS201X」
原作・おちあい熊一
発行所・(株)学習研究社
編集協力・(株)漫画社
書店にて税込1000円で発売中です。中の1編を担当しています。
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昨日に引き続き「ark八潮店」で探したところ、やっぱりありませんでした(^^;)。4月16日の閉店までには入ってこないのかな・・・(T_T)。
今日は別の本屋へ。八幡小の側、産業道路を挟んだ向かいにある「TSUTAYA」に行ってきました。
店内の新刊漫画コーナーを見ると・・・あったあった!2冊置いてあった!(^^)。すかさず1冊ゲット!。これで自分の漫画が載っている単行本を、地元の本屋の棚に並べるという夢が叶いました!(^^)。
「TSUTAYA」にはあと1冊残っているので、よろしければご購入の際はこちらに・・・(^^;)。
漫画家のレギュラーアシスタント仕事を辞めて、1人で仕事をするようになって1年余り、時間を自作の制作のために存分に使えるようになったのは良かったが、1人で仕事をするようになると、部屋に篭りきりで黙ってコツコツと仕事をこなしていくので、何だか眠たくなってくる(^^;)。アシスタント時代は同じ篭る仕事とはいえ、先生と数人のスタッフと一緒にいるため何かしら会話をして気を紛らわす事が出来た。これが1人で仕事をするようになり、一切会話が無いとこんなにも眠気を誘うものなのかと思ってもみなかった(^^;)。喋ることって、こんなにも脳に刺激を与えるものだったんだね。
今は、昔ラジオから録音した大量の「面白番組」をかけまくっている。これでなんとか眠気を乗り越えようとしているが、それでもたまに眠気でガクッとする事がある。やはりただ単に音の刺激を受け入れるだけでなく、こちらからも発信して音のキャッチボールをしないとダメなのかな?(^^;)。
そんな状況に「暖かさ」もプラスされるので、さらに眠気が増す。参ったなぁ・・・今のうちに原稿を描き溜めておきたいんだけどなぁ・・・(^^;)。
プロダクションではなく、個人で描いている漫画家の中には、仕事が忙しくなった時に知人のアシスタントに手伝いを頼む事がある。これは作業の効率化というのもあるが、人を呼ぶ事で緊張感が生まれ、会話を交わす事で作者自身の活性化を促す事も含まれる。原稿に絵を埋めるだけでなく、こういうのもアシスタントの大事な仕事の1つだ(^^;)。
眠気に負けないためには、誰かアシスタントに呼べばいいのだが、僕の場合はそうはいかない。アシスタントを頼めばそこに当然ギャラが発生する。それを支払う余裕が今の僕にはない(^^;)。しばらくは1人で頑張るしかないね。人に頼める余力が出来るくらい稼げる漫画家にならなきゃね(^^;)。
「出来る男の磨き方!!」
発行所・河出書房新社
制作・漫画社
原案・山田裕司
中の1編を担当しています。
定価・税込500円
全国、書店にて販売しています。
漫画というより、実用書コーナーの方に置いてある可能性があります。
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追記
ネットで調べ物をしていたら、ついこの前まで僕がヒーコラして描いていた「軍事モノ」の漫画が、4月2日に発売されるという告知があった。描いた僕が全然知らなかった(^^;)↓。
http://
「自衛隊WARS-201X」(株)学研
定価 1000円
4月2日発売予定です(^^;)。
14日の仲間同士のバドミントンが終わり、家に帰ったのが深夜0時。それから就寝、翌朝(15日)は早起きして確定申告の届出に行く。申告の方法がよくわからなかったので、商工会センターという所に相談にいく。説明を受け書類に記載、原稿料の源泉徴収表を持っていったので、計算も手続きも思ったより早く済んだ。還付金も戻って来るのでラッキー(^^)!。もっと早めにいろいろ手続きをしておけば、もっと多く還付金が返って来るところだったと言われる。こういうのは早めにしておかないとあとで自分が損をするのだなと反省(^^;)。
確定申告を済ませ、東京に直行。昼12時からアシスタント仕事に入る。ここは僕が以前お世話になっていた漫画プロダクションで、今回は作品2本を完成させなければならないというので手伝いの声がかかった。1本は15日夕方まで。もう1本は翌朝(16日)までに仕上げなければならないというハードさだ(^^;)。
1本目はトーン貼りだけだったので、目標である夕方までには難なく完成。その後すぐに2本目の制作に入る。徹夜で作業を続け、原稿が完成したのは翌朝(16日)9時だった。
仕事が終わり、頭フラフラの状態で駅に向かう。このまま帰ってしまうのも勿体無いと思い、以前に馴染みだったラーメン屋に入る事にした。以前はよく通っていたが、僕が引っ越してしまってからは仕事で東京まで出ない限りこのラーメン屋にはなかなか足を運びにくかったからだ。
ラーメン屋の開店時間は午前11時30分だった。それまでまだ間があったので、本屋に入って時間を潰した。本屋では、漫画のデジタル制作の本を購入。これでデジタル漫画家への野望にまた一歩近づいた(^^;)。
11時30分になりラーメン屋に入った。ここのメインはとんこつ+しょうゆ味(塩もある)。ラーメンに、おろしにんにく、胡椒、擦りゴマ、紅生姜をトッピング。これがまたンマ~イ!。しかも最後に食べたのが僕が引っ越す時の年末だったので、久しぶりだったため、更にンマ~イ!(^^)。
東京での用を済まし、帰宅したのが昼2時。疲れていたのでそのまま布団に潜りこんだ。少し寝て、夕食時に起きるつもりだった。
しかし目が覚めた時、あたりの様子が何かヘンだった。夕方起きるつもりだったのが、時計を見たら「午前9時」だった。つまり19時間ブッ続けで眠っていた事になる(^^;)。これじゃあ日記も穴があくわけだわ(^^;)。
この日記は、ついさっき19時間の眠りから覚め、朝飯を食べてから書いている。でも、まだ頭がボ~ッとしている(^^;)。
僕はとある有名洋画を担当しているが、漫画に描き起こしていて「ある事」に気が付いた。映画と漫画では基本的にストーリーが同じなので、絵的には共通する場面が多い。しかしどうも変だ。会話シーンが漫画として描きにくいのだ(^^;)。
日本の漫画は基本的に「右から左」に流れて読んでいく。これは日本の文章(縦書きの場合)が右から左に改行していくことに由来していると思われる。だから日本人には漫画のコマが左に進んでいく事が「時系列」だという概念が備わっている。
しかし同じ漫画でも「アメコミ」の場合は、殆どが「左から右」に流れて読んでいく。日本の漫画をアメリカで売る際にも左右逆版にして「左から右」に流れていくように編集し直す事が多い。これは英文の場合、「左から右」に文字を読んでいくので、右に進んでいくことが「時系列」だと考えられているフシがある。実はこれが厄介のタネなのだ。
例えば、1コマの中に2人の人物が横並びでいて会話をしているとしよう。日本の漫画の場合は、右の人物が喋ってから左の人物のセリフに続く。しかし洋画の場面を観ると、大抵が「左の人物が喋ってから右の人物のセリフに続く」パターンが多いのだ!。これは英文の「左から右」への時系列パターンが映画の画面にも反映されている事を意味する。つまり、会話シーンでは、「映画と同じ構図を漫画で描く事は出来ない」という事になる。
これが人物2人だけの会話ならまだ構図の工夫のしがいもあるが、「複数人がテーブルの決まった席に座っている場合」は、会話の流れに沿うように構図を決める事がメチャメチャ難しくなる(T_T)。
時系列の流れが変わるのは「会話」だけではない。洋画の場合は大抵、交通機関が左から右に移動する事が「進む」を意味している。これを漫画で同じ構図で描いてしまったら、左から右に移動する事が「帰る」を意味してしまう事になる(^^;)。なんだかものすごく厄介だ(^^;)。
漫画の元ネタとして「映画」を丸々使えるから悩まなくていいと最初は思ったが、描き始めてみたらとんでもなかった(^^;)。
全128ページ、果たして描き切る事は出来るのか・・・!?(^^;)。
仕事は9~11日のうちのどこか1日という事で僕が「11日」にお願いした訳だけど、なぜよりによって選んだ日が・・・(T_T)。
そんなわけで行ってきます(^^;)
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