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徒然なるままに書き記した戯言集です(^^;)。
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 実家に1本のフォークギターが置いてあった。
 これは家族の物ではない。元々は父の友人の物で、その人が沖縄に引っ越してしまうために荷物を減らすということで貰ってきたものだった。
 モノが古いのか、全体的に内側に反った形に歪んでいる。そのために弦を押さえるのに指先により強い力を込めなければならない(^^;)。それでも音はちゃんと出るので、僕は実家に立ち寄った時にたまに掻き鳴らしている。

 僕の弟は、今は隣町に住んでいるが、実家の裏にあるプレハブ小屋を学習塾にして、授業がある時に実家に戻り子供達に勉強を教えている。
 弟は何年か前にギターに興味を持ち独学で勉強を始めたが、理解に手間がかかり早いうちに断念してしまった。そこに僕が家でギターを弾いているのを見て、再びやる気が出てきたらしい。マイギターを持ってきて僕に教えを乞うようになった。
 僕は小学5年生の頃からギターを始めたので、ある程度心得はあった。ちょうど実家に、弟が昔買った初心者用のフォーク教則本もあったので、それを見ながら教えている。
 本の最初に載っているのは簡単な練習曲だった。押さえるコードはたった3つ、演奏も右手で全部の弦をジャランと掻き鳴らすストロークのみだった。演奏の参考として弾いてみた。すると弟の目が輝いた(^^;)。
 演奏した曲は大した技術を必要としない程度のものだった。しかしギター慣れしていない人から見れば、鳴らした音が「音楽」になっている事が「スゴイ事」のようだ(^^;)。
 大抵の人、特に楽器を演奏しない人にとっては「音楽」とは「聴くもの」であり、接する時は必然的に「受身的」になる。それが楽器を演奏するようになると、音楽を発信するという「能動的」な立場になる。しかも自分が音楽を操っているので、「オレ、割とやるじゃん!」という気分になる。それが心地良かったりする。しかも「受身的」立場の人達からは羨望の眼差しで見られるので、心地良さに拍車がかかる(^^;)。それが「演奏」の醍醐味といえるだろう。

 弟のフォーク教則本には練習曲として、サザン、尾崎、長渕の曲が載っていた。弟は、自分でこれを演奏出来たらカッコイイだろうなと思っているかもしれない。しかも、自分の生徒達の前で弾き語りなどをして、あの「羨望の眼差し」を自分に向けて欲しいと思っているかも(^^;)。

 でも、楽器を始める動機は大抵こういうモンが多かったりするけど(^^;)。

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