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今から24年前の1985年に、茨城県で「つくば科学万博EXPO’85」が開催された。
この年の3月下旬、高校を卒業した春休み、僕と友人は自転車で万博会場へ行く計画を立てた。地元から万博会場まで約50キロメートル、なんとか自転車で行けそうな気がしていた。
しかし僕は出発の数日前、自転車で転び、転んだ先の鉄柱に激突、鎖骨を骨折してしまった。入院を余儀なくされ、万博会場まで自転車で行く計画は水泡に帰した。そして僕は「つくば科学万博EXPO’85」に行けず終いだった。
「つくば科学万博EXPO’85」の会場は現在、「万博記念公園」になっている。万博開催から年月が経ち、地元埼玉県八潮市にも「つくばエクスプレス」が開通した。同じ路線に「万博記念公園駅」がある。八潮駅から電車に乗れば30分ほどで着く。自転車で万博会場まで何時間かかるだろうかと考えていたあの頃の自分をあざ笑うかのような進歩だ。
万博会場まで自転車で行けなかったことがずっと頭の隅に引っかかり、いつかリベンジを果たしたいと思っていた。そして万博開催から24年後の今、それを果たす時が来た!。
AM5:40分、「潮止橋」。日の出を合図に出発した。この橋を渡って向こうの土手を走って行く。
「中川」を北上。途中、右折して「JR三郷駅」方面に向かう。
AM6:14、「JR三郷駅」に到着。ガードをくぐって右折すると、「江戸川」の土手が現れる。
AM6:24、「江戸川」の土手に出て「流山橋」を渡る。この橋を渡った先は「千葉県流山市」。
橋を渡っていると、「江戸川」の北方向に「筑波山」が見えた。あの山の麓、手前に「万博記念公園」がある。
AM7:06、県道流山柏線。千葉県流山市から柏市に向かう途中、「つくばエクスプレス」の高架があった。この近くに「流山セントラルパーク駅」がある。この高架の北の先に「万博記念公園駅」がある。
この電車に乗っていけば30分で着くのにな、と思いつつ高架を越えた。
県道から国道6号線に入り北上。途中、国道47号線に入る。その先に「利根川」がある。
AM8:42、「新大利根橋」に到着。この橋がやたら長い!(^^;)。「利根川」の川幅だけでなく両岸の河原を跨ぐようになっているのでメチャメチャ長い。
橋の先に「筑波山」が見える。目指すはあの山の麓だ。橋を渡って「千葉県」から「茨城県」に入る。
橋を渡った先に、ガソリンスタンドの廃墟があった。ここで自転車を止めることにした。
実は、千葉県柏市に入ったあたりからタイヤの様子がおかしくなった。出発時に充分空気を入れておいたはずなのに、空気が甘くなっている。パンク、というかチューブに微小な穴が空いて徐々に空気が漏れているようだ。
空気入れを使って空気をマンパンに注入、しばらく走ってまた空気が減ったら注入、を繰り返して騙し騙し走った。とりあえずパンク修理セットを持ってはいたものの、修理をする適当な場所が無かったので、利根川を越えてから場所を見つけて修理しようと考えていた。この廃墟はおあつらえ向きだった。
パンク修理を始める。自転車で遠出をした時、自転車屋も無いようなところでパンクをした場合を考えて修理セット持ってきてあった。チューブの穴の箇所を探すための水もペットボトルに入れて持ってきてあった。念のために用意はしてあったものの、こんな場所で使うことになろうとは・・・。
実は、僕が自転車で遠出してタイヤがパンクしたのは今回が初めてだった。そしてパンク修理をするのも初めてだった(^^;)。
パンク修理は以前、近所の自転車屋で修理をしているのを見て手順は覚えていた。しかしいざ自分の手でやるとなると・・・(^^;)。
容器に水を入れ、空気を入れたチューブを水に浸す。チューブから泡が出た所がパンク箇所だ。だが予想外のことが起きた。水に浸したチューブから複数箇所の泡が出た(^^;)。チューブにパッチを貼って穴を塞いだ。空気漏れが無いのを確認し、チューブをタイヤに戻す。チューブに空気を入れ、タイヤを指で押して具合を確かめる。しかし、穴を塞いだはずなのに、まだどこからか空気が漏れている。またチューブを外して水に浸して穴を確認する。するとパッチを貼った別の箇所から泡が出る。再びパッチを貼りチューブをタイヤに戻す。空気を入れるがまたどこかしか漏れている。これを数回繰り返した。
また、空気漏れの別の要因も発見した。空気注入口の虫ゴムが劣化していた。タイミングの悪いことに、虫ゴムのスペアを持っていなかった。パッチでなんとか穴を塞ぐことは出来ても、虫ゴムが劣化したんじゃ意味がない。まさか虫ゴムのことまでは予想できなかったので僕は愕然となった。橋を渡って茨城県に入ったら、一挙に緑が増して民家が減った。自転車屋もあるかどうか疑問だ。状況はとてもヤバイ。
周りを見渡すと、近くにショッピングセンター「ジャスコ」があった。ここになら自転車屋が入っているかもしれないと思った。自転車屋があれば虫ゴムが買える。また、予備のパッチも。一縷の望みをかけて僕はジャスコに向かった。
この時AM9:40。「ジャスコ」開店はAM10:00。しばらく待たなければならなかった。パンクさえしなければさっさと「万博記念公園」に向かっているのに・・・と思いながら開店時間を待った。
AM10:00開店、店内に入り自転車屋を探す。ほどなくして自転車屋を発見。これで助かったと思ったら、自転車屋の開店は「AM11:00」からだった(T_T)。さらに1時間待たなければならない。
仕方なく食事コーナーに向かう。マクドナルドがあったので、そこで食事しながら自転車屋の開店を待った。
1時間後、自転車屋開店。虫ゴムと予備のパッチを買った。
AM11:15、再びパンク修理を始めた。新しい虫ゴムを空気ノズルに装着、チューブに空気を注入した。空気注入口から空気は漏れていないので、虫ゴムはちゃんと機能しているようだ。しかし空気はまだ漏れる。まだチューブに問題があるようだ。
チューブはパッチだらけになった。それでもまだ空気が漏れる。どうやらチューブ自体が劣化しているようだ。これではいくらパッチを貼り続けても意味がない。チューブのスペアを持っていないので新しいのを買うしかない。
PM12:30、チューブを買いに再び自転車屋に戻る。しかし自転車屋は食事休憩をとっていてPM13:00にならないと戻ってこない(T_T)。
自転車屋が戻ってくるまでに考えていた。チューブを買って自分で取り付けようにも、それにはタイヤを自転車本体から外さなければならないので、ものすごく手間がかかる。これは自転車屋さんに新しいチューブを取りつけてもらうしかない。
PM13:00過ぎ、自転車屋が戻ってきたのでチューブ交換を頼んだ。
PM13:35、チューブ交換が終わり、僕は出発した。
ジャスコから2キロほど行くと、茨城県守谷市に入る。途端、里山の風景が広がった。こんな良い景色の中を自転車で走るのは最高だなと感じていた。
その瞬間、ペダルが重くなった。まさかと思い前輪を見ると、タイヤが凹んでいる。またパンクか!?チューブを新しく買ったばかりなのに何なんだよ・・・!ここで僕の心は折れた(T_T)。
自転車を道路脇にとめてタイヤを調べた。するとタイヤに異物が刺さっていた。何だコレと思って手に取るとそれは、長さ5ミリ程度の小さな「釘」だった。何でこんなモンが道路に落ちているんだよっ!!。
気分は相当落ち込んでいたがパンク修理しないわけにはいかない。なんとか直った頃にはPM15:00になっていた。
目の前に広がる里山の風景。地図で調べると、この里山を抜けて10数キロ行くと「万博記念公園」がある。何とか頑張れば行くことは可能だ。しかし帰る頃は夕方。この里山を通っている時に陽が落ちてしまったら・・・。またパンクの危険もある。民家が少ないことから陽が落ちたら真っ暗になることは必然。なによりこの里山に自動販売機が全く見当たらないことがその恐怖を容易に想像させた。
僕の気持ちは決まった。撤退しよう!。残念ながら24年前のリベンジは果たせなかった(T_T)。
帰りは道順を覚えていたせいか、スムーズに帰れた。しかし「江戸川」を越えて「埼玉県三郷市」に入ったあたりで、あの嫌なペダルの重さを感じた。うわ~またかよっ!(^^;)。何だコレは?呪いか?。
PM6:30、帰宅。リベンジならず。メチャメチャ悔しい。リベンジのリベンジはどうするか・・・?しばらくはいいや(^^;)。
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