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知人を通じて安藤達己監督からの連絡が入った。
安藤達巳監督は元「ウルトラセブン」の監督(第47話担当)であり、現在は自身のブログで、今活動中のフィリピンのタカの保護に関する記事を書いたり、当時安藤達巳監督が参加された特撮番組を第1話から、「製作者側の目から見た」解説をしたりしている。
今回の僕のブログのサブタイトル、「遊星より愛をこめて」は、コアな特撮ファンなら心当たりもあるだろう。そう、「ウルトラセブン」全49話の中で唯一欠番となり日本国内ではまず再放送されることは無い、「幻の第12話」のサブタイトルだ。
「幻の第12話」の内容は、宇宙の彼方で核戦争を起こし被爆したスペル聖人が、自分達の生命維持のために地球人の血液を欲して地球社会に潜入するというものだった。
本放送、再放送ともに問題視されなかったが、昭和45年に小学館の学習雑誌の付録であった怪獣カードにスペル星人の記述が「ひばく星人」とあったため、団体から抗議運動が起こり円谷プロは謝罪とともに今後一切第12話の公開はしないことにした。
安藤達巳監督のブログでは「ウルトラセブン」第1話からの解説の連載(?)が始まって、それがとうとう今回、第12話まで達した。
第12話には、体にケロイド状の火傷を負っているスペル星人が出てきたりして確かに被爆の描写があったりするが、内容は被爆者差別をするものでは全くなく核戦争の愚かさを説いており、ラストは地球人と宇宙人は心を通じ合わせることができるのだろうか?と締めている。
それにこの第12話は、あの実相寺昭雄監督の担当作でもある。日本国内の放送はまず無理だとしても、作品そのものを抹殺するのはちょっと酷だと思う。
円谷プロ的にはタブー視されているこの第12話、安藤達巳監督は逃げることなく第12話を正面からブロクで取り上げている↓。
http://blog.takanokai.jp/ando/2011/03/16669.php#comments
安藤達巳監督曰く、
「円谷プロじゃ欠番にしてるけど、自分のブログは欠番無しだ」
なんという歯に衣着せぬ江戸っ子気質だ(^^;)。
ただでさえ「幻」である「ウルトラセブン」第12話、それが製作者側からの目で語られるのはとても貴重なことだ。
特撮ファン、いやマニアは刮目して見よ!(^^;)。
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