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徒然なるままに書き記した戯言集です(^^;)。
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 前編より。

 9月27日~30日の四日間、関西旅行に出かけた。
 これは奈良にいる友人に会うのと、その友人が名古屋の焼肉店から依頼を受けてイメージキャラクターデザインをしたので、そのお店を見に行くためだった。

9月29日

 今日は奈良の友人に会いに行く予定だが、旅行前に奈良まで行く鉄道ルートを調べたら困った事があった。
 友人から鉄道のルートを教えてもらっていたが、ネットで検索してみたら運賃が3500円ほどで、所要時間がなんと7時間半掛かると出た(^^;)。
 さすがにこれは時間が掛かり過ぎるので他のルートを探してみた。名古屋から京都まで新幹線で行き、そこから私鉄で奈良へ行くルートが見つかった。これなら2時間ほどで奈良に行ける。新幹線は「ぷらっとこだま」の座席指定で行けば運賃が格安になる。トータルで5000円未満で行けることが分かった。すかさず新幹線の予約を取った。
 しかし旅行出発直前にもう一度友人から教わった鉄道ルートを検索してみたら、名古屋から奈良まで運賃が約3500円、所要時間がなんと約3時間と出た!(^^;)。
 どうやら所要時間が7時間半と出たのは、僕の入力ミスだったらしい。しかし新幹線の切符を買ったあとでそれが分かるなんて・・・(T_T)。

 

 名古屋から奈良までは京都回りで行くことになった。まぁ京都観光ができるし新幹線も乗れるから結果オーライとしよう!(^^)。
 


 新幹線の車窓から田園風景が見える。何だか気分が落ち着く(^^)。

 京都駅到着。ここが「イリス」に破壊された京都駅か!(映画「ガメラ3 邪神覚醒」より^^;)。

 京都駅の目の前には「京都タワー」がある。その手前のロータリーからバスに乗り「清水寺」に向かう。

 バスで10分ぐらい走り下車。清水寺への近道である「茶碗坂」を上る。近道とはいえこの上り坂が600mほど続く(^^;)。

 キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!京都の聖地「清水寺」!

 遠くに京都も町並みが見える。京都が盆地だということがよく分かる。

 清水の舞台から下を覗く。この高さから飛び降りることは本当に度胸がいることだと分かった(^^;)。



 そして・・・・もう一つのある意味聖地キタ━━━(゚∀゚).━━━!!!

 ここは「京都アニメーション」。「らき☆すた」や「けいおん!」でおなじみのアニメ制作会社だ。
 この日は日曜のためか、入口が閉まっていた。

 入口横の掲示板には「Free!」のポスターがあった。

 「京都アニメーション」は、京都駅からJR奈良線で約20分、木幡駅を出てすぐ目の前にある。閑静な住宅街の中にあるので、こんなところにアニメ製作会社が!と驚いてしまう(^^;)。

 木幡駅、反対側ホームに渡る歩道橋から撮影。「京都アニメーション」が駅前にあることがよく分かる。


 友人の待つ奈良へ向かう。僕は奈良で一泊するため駅前のビジネスホテルを予約していた。午後3時にチェックインするので、そのホテルで友人と待ち合わせをした。
 ホテルにチェックインして部屋に入る。友人に会うために着替えをした。先日焼肉屋で買った「牛くんTシャツ」を着た。これなら友人も驚くに違いない!(^^)。

 実は友人と会うのは今日が始めてだった。
 友人とはネットのとあるイラスト投稿サイトで知り合った。お互いのイラストにコメントを寄せているうちに意気投合して仲良くなり、実際に会おうという話になった。
 会うときに迷わないようにお互いの顔写真は交換していた。さらに目印の意味もあって「牛くんTシャツ」を着た。

 「牛くんTシャツ」は全体はハデハデな赤色なので、これでは通常の3倍目立ってしまう(BY.機動戦士ガンダム^^;)。このまま着ていく度胸は無かったので上からネルシャツを羽織った。しかし牛くんのプリントは背中にあるのでこのままでは牛くんが隠れてしまう。仕方なくTシャツを後ろ前に着て牛くんを前に出し。ネルシャツの前を開いて牛くんが見えるようにした。
 友人からメールが来た。今、ホテルの前まで来ているという。いよいよご対面だ!

 友人の名はウィンキーさん(ペンネーム)という。主に筋肉質のデッサンが得意で、その鉛筆画の超絶テクニックは見る者を圧倒する。
 しかも今年2月から、「1000本ノック」と称し、半年間で1000枚のスケッチを描くという荒行もこなしている。↓
http://blog.goo.ne.jp/p27400201/e/c1797ffab68a2cdcdb37d69780bebd3d

 ウィンキーさんは筋肉デッサンをしているだけあって、本人もトレーニングで鍛えていて筋肉質だった。ボディビルダーのようなモリモリのマッチョではなく、身体を引き締めて筋肉のメリハリを出す感じだった。
 ウインキーさんは僕が着ている「牛くんTシャツ」を見て驚いた。なんとウィンキーさんは「牛くんTシャツ」の現物を持っていないらしい(^^;)。普通デザイナーにはサンプルとして1着ぐらい贈呈として貰えるもんなんだけど(^^;)。

 二人で「びっくりドンキー」に入り談笑した。そのときの様子をイラストレポートにしてイラスト投稿サイトにアップロードした↓

 ウィンキーさんのブログにもイラストレポートが大きいサイズで転載されている。また「びっくりドンキー」での様子の記事が書かれている↓。
http://blog.goo.ne.jp/p27400201/e/515979e6ed8b8164ba909cebedea5a7e

 話が盛り上がり、ウィンキーさんが終電で帰る時間まで続いた。
 ウィンキーさんと名残惜しく別れ、僕はホテルに戻った。充実した一日を過ごした満足感で心地よく眠りについた。


9月30日

 朝10時にホテルをチェックアウトして奈良から京都に向かった。
 京都から高速バスに乗り東京に向かう。バスは新東名高速道路に入った。新東名は新しい高速道路なので綺麗だった。しかも混雑が無くスムーズに走ることができてとても快適だった。
 夜8時に東京に到着。ほぼ2年ぶりの一人旅が終わった。また余裕ができたら旅行に行きたいなぁ!(^^)。

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 9月27日~30日の四日間、関西旅行に出かけた。
 これは奈良にいる友人に会うのと、その友人が名古屋の焼肉店から依頼を受けてイメージキャラクターデザインをしたので、そのお店を見に行くためだった。
 こちらの仕事が終わり退社したので、やっと会いに行く都合がついた。

 9月27日

 まず秋葉原に出た。デジカメで写真を撮ろうとしたら、家でフル充電したにもかかわらずもう電池切れをおこしている。2ヶ月前に茨城県大洗町に行った時以来、電池の消耗が激しくなったので、これは機械的な問題ではなく充電池の問題だと考えた。思えばこの充電池も長い間使っている。そろそろ限界なのかもしれない。
 秋葉原のヨドバシカメラで新しい充電池を買おうと思った。電池売り場に行った。しかし同じタイプの充電池見当たらない。僕が使っているのは「ニッケル水素電池」というタイプ。見当たらないということは生産中止・・・・?(^^;)。
 7年前に買ったデジカメはその当時ですでに型落ち品だった。値段が安かったという理由で買ったが、型落ち品にはこういうリスクがあったとは・・・(^^;)。
 仕方なく使い捨てカメラを買う。27枚撮り2個パックで980円だった。昔は1個でこの値段だったが、デジカメ全盛の今ではずいぶん安くなったものだ。

 使い捨てカメラを買って万世橋へ行く。万世橋の傍には煉瓦造りの鉄道の高架がある。ここはその昔、「万世橋駅」があった場所だった。

 

 万世橋駅は、東京駅を設計した辰野金吾による煉瓦造りの豪華な駅で、その開業は東京駅開業(大正3年・1914年)よりも前の明治45年(1912年)だった↓。
http://www.tanken.com/manse.html

 しかし大正12年(1923年)、関東大震災によって駅舎は消失、その後その場所には、昭和11年(1936年)に「鉄道博物館」が開業した。
 その鉄道博物館も平成18年(2006年)に閉鎖。さいたま市に移転されることになった。
 そして現在はその跡地に「JR神田万世橋ビル」が建ち、煉瓦造りの高架にはシャレオツな店舗が入り、「mAAch ecute(マーチエキュート) 神田万世橋」となった。

 

 シャレオツな店舗が入るのは少々鼻持ちならなかったが、しかしそのおかげで旧万世橋駅の中に入ることが出来るようになったので、これは感謝しないといけない。
 写真は神田川沿いに張り出した通路。もちろんここにも自由に入ることが出来る。

 

 交通博物館があった場所は建物が完全に撤去され、高架下を利用してシャレオツな店舗が入っている。店舗に入ると、旧万世橋駅の面影が色濃く残っているので、当時の雰囲気が楽しめる。

 

 高架下からなんとホームに上がれる出入り口がある。数年前なまでは考えられなかったことだ。歴史的建造物のため、構内はフラッシュ撮影が禁止されている。そのため写真が暗くなっている。

 

 当時の階段。何だか趣がある。

 

 階段の上から見下ろすように撮影。

 

 ホームはテラスとして利用されていた。奥にはレストランがあり、テラス越しに電車が通るのを眺めることができる。

 

 秋葉原電気街が見える。今自分が旧万世橋駅のホームに立っていることがなかなか信じられなかった。

 

 秋葉原から東京駅に向かう。東京駅は現在も残る煉瓦造りの駅。しかし戦時中は空襲により半壊し、改修されたものになっていた。しかし数年前から復元作業が行われており、1年前に大正時代の外観が復元された。なんだか異国の駅みたいでスゲーッ(^^;)。
 しかも当時は東京駅と同じ煉瓦造りの豪華な駅が近距離で並んでいたからさらにスゲーッ!(^^;)。

 夕方、東京駅から新幹線で名古屋に向かう。名古屋で一泊して翌日は名古屋観光と焼肉屋へ行くことにする。


 9月28日

 友人がイケージキャラクターデザインを担当したお店は「炭火焼肉 一気」という。名古屋駅近くの「駅前店」と大曽根駅近くの「大曽根店」の2つがあるらしい。友人が担当したのは「大曽根店」らしい。

 友人のブログ記事↓。
http://blog.goo.ne.jp/p27400201/e/5ed8cf54dfdc2f466c873c125d2ecdbf

 朝早く「大曽根店」に向かった。とりあえずは名古屋観光の前に場所を確認しようと思った。
 大曽根駅を出て3分ほど歩いたところに店はあった。

 

 「炭火焼肉 一気」大曽根店に着く。しかし様子がおかしい。

 

 友人のブログでは、店内いたるところに友人デザインの絵があったのに、それが無い。開店時間前だからかと思ったが、店内を覗くと調理の設備が見当たらない。どう考えても閉店状態だ。
 後でネットで調べたところ、営業は「大曽根店」から「駅前店」に移転したらしい。

 

 朝食がまだだったので近くの店に入る。
 名古屋は喫茶店の激戦区で、独特の文化があると聞いていた。コーヒーのモーニングセットを頼むとメチャメチャいっぱいにセットの食べ物が付いてきて、それがどう考えてもコーヒーの値段以上らしいという。名古屋観光に来たのはそれが楽しみでもあった。
 お店の名前は「コーヒーショップ ぽてと」。地元の人たちが集まる憩いの場のような喫茶店だった。

 

 早速、コーヒーのモーニングセットを注文した。そして来たのが上の写真の状態だった。店内でフラッシュをたく訳にはいけないので写真が暗いけど(^^;)。
 コーヒーに厚切りのバタートースト、ゆで玉子、そしてデザートのヨーグルトにブルーベリーソースがかかっている。これが全部でなんと350円!メチャメチャ・・・いや名古屋弁で「めちゃんこ安いがな!(^^;)」。
 名古屋人は「東京でコーヒーを注文すると、値段が高いしそのくせ何も付いてこないからすごく損した気分になる」という。その理由がよく分かった(^^;)。

 大曽根から名古屋城に向かった。

 

 名古屋城の城址公園から名古屋城を望む。お堀と緑と城が綺麗!。

 

 入場料を支払い城内に入る。城の上の金の鯱がよく見える。

 

 名古屋駅に戻り周辺をうろつく。
 歩道上に「7(ナナ)m級の女型の巨人」発見!と思ったら名古屋名物の「ナナちゃん」でした(^^;)。



 「炭火焼肉 一気」駅前店に向かう。開店は午後5時から。
 写真を撮るなら客がいないほうがいいと考え、開店と同時に入ろうと思った。

 

 店の入口の置き看板。友人デザインの「牛くん」が描かれている。
 お店は2階なので階段を上がる。そこには女子高生軍団が開店を待っていた。どうやら部活帰りらしい。しかし最近の女子高生は学校帰りに制服姿のまま焼肉屋に寄るのか?それとも名古屋の女子高生が特殊なのか?(^^;)。

 お店のシステムとして、複数人で入って食べ放題コースを頼むのが基本になっていた。一人での食べ放題コースはお断りしているらしい。店員さんに「普通の食事として入りたい」と頼んでお店に入れてもらった。やれやれ、一人焼肉は肩身が狭いなぁ(^^;)。

 

 牛タンと牛カルビを注文。炭火で焼くためか、肉がフワッとしてジュワッとしてンマ~イ!(^^)。
 斜め前の席に先ほどの女子高生軍団がいる。食べ放題コースでガンガンおかわりをしている。焼肉の匂いが制服に付くぞ!(^^;)。

 

 店員は、友人デザインの「牛くん」がプリントされているTシャツを着ている。。店員に「これを描いたデザイナーに明日会いに行くので、写真を撮らせてほしい」と頼んだ。快く承知してくれてパチリ!これで友人も喜ぶぞ!(^^)。
 このTシャツはレジで販売もしている。僕は1着買った。


 食事に満足してお店を出る。ちょうど写真を撮り切ったので、駅前のビッグカメラに現像に出した。
 友人に写真を見せるには現像にだしてプリントをしなければばならない。デジカメに慣れると、この現像に出す手間が面倒だ(^^;)。ビッグカメラに現像を出すと1時間くらいでプリントができるから助かる。

 明日はいよいよ友人が住む奈良へ行く。会えるのが楽しみだ!(^^)。

 昨日、都内でヨーロッパ漫画学院の生徒に漫画の技法を教える講義をしたと書いた。
 それからなんと進展があった。

 つい先日、ヨーロッパ漫画学院からメールが来た。内容は、前回の都内での僕の講義が生徒や校長先生に好評だったようで、ヨーロッパ漫画学院に講師として僕をイタリアに招待したい(!)というものだった。

 ・・・・・マジで!?(^^;)。

 なんと費用はヨーロッパ漫画学院が持つので、是非来てほしいという。なんだかエライことになってきた(^^;)。
 もし招待を受ける場合はこちらのスケジュールの都合のいい時や滞在について確認したいということだった。

 僕は8月末に編集プロダクションを辞め、漫画家復帰のための準備活動に入っている。そのためにイタリアに長く滞在することは難しい。取れるとしてせいぜい一週間~10日ぐらいだろう。また先のスケジュールが読みにくいのでいつイタリアに行けるか決めにくいので、ヨーロッパ漫画学院で希望の時期があればそれに合わせてスケジュール調整するとメールで返事をした。

 再びメールが来た。
 ヨーロッパ漫画学院では11月~6月を本科のコースにしている。その後はサマースクールや秋には日本での勉強会がある。
 出来れば来年のいずれかで本科のコースで10日間ほど授業をしてほしいとのことだった。詳しいことはまた後日連絡するという。

 なんだか思いもかけず。来年イタリアに行くことになりました。しかも日本漫画をイタリア人に教える講師として(^^;)。

突然のことでなんだかまだリアリティが感じられません。海外旅行経験の無い僕が来年イタリアに行くのか・・・!(^^;)。
 これは8月末に仕事を辞めてすぐに、9月7日に起きた出来事です。

 ちょうど1年前、出版社でヨーロッパの漫画専門学校の校長先生(外人)と知り合いになり、編集部の一角で見学に来ていた生徒数人(もちろん外人)に漫画の描き方をレクチャーした。と日記に書いた。

http://turedure.blog.shinobi.jp/%E4%BB%95%E4%BA%8B/%E6%BC%AB%E7%94%BB%E3%81%AE%E7%A8%AE
 その校長先生から連絡が来た。漫画専門学校のカリキュラムに日本旅行があり数日間の滞在中に日本漫画を学ぶというもので、その中の1日に日本の漫画家やアニメーターを講師に呼んで授業を行うという企画があって、僕は講師として参加してほしいと依頼を受けた。

 1年前の日記では「ヨーロッパのとある国の漫画専門学校」とボカした書き方をしたが、これは編集部で行った漫画のレクチャーの様子がヨーロッパ圏内でテレビ放送されるので、放送前ということで守秘義務があったためだった。

 ヨーロッパの専門学校は「ヨーロッパ漫画学院」といい、イタリアにある。コミックではなく、日本文化としての「MANGA」を学べるイタリアで唯一の、というよりヨーロッパで唯一の専門学校らしい。

 「ヨーロッパ漫画学院」HP↓
http://www.accademiamanga.it/jap/index.php

 一昨日の土曜日が授業の日だった。会場は秋葉原とお茶の水の中間地点にあるビルで、その中の会議室だった。

 会議室↓
http://www.mystays.jp/location/ochanomizu/meeting/index.php

 授業は朝10時からランチ休憩を挟んで夜7時まで。内容別に1つの授業は1時間。僕は11時~12時の担当だった。
 会議室のキャパは30人ほど。ヨーロッパ漫画学院のイタリア人生徒が20人、代々木アニメーションの日本人生徒が6人だった(ヨーロッパ漫画学院は代々木アニメーションと提携しているため)。

 朝10時、最初の授業が始まった。僕の出番は11時から。2番手だったので、授業の雰囲気を知るために会議室の後ろで授業見学&待機していた。
 最初の授業の先生はトップバッターで緊張しているのか、会場の雰囲気に呑まれたのか、何だか説明がたどたどしい(^^;)。
 授業内容は「キャラクター設計」についてのものだった
  ・キャラクターの性格を書き出してチャートを作る。
  ・キャラクターには欠点や、見た目と性格のギャップを作る。
  ・ストーリーからキャラクターを作る方法もあるし、
   キャラクター設定をキッチリ作ってからストーリーを
   作る方法もある。
 説明がたどたどしい上に内容が高度で複雑であるため、通訳の人(日本人)が何だか困ってる(^^;)。そのせいか、生徒達の頭の上に大きな「?」が浮かんでいるように見える(^^;)。しかも僕の席の前にいる生徒がノートにラクガキをしている(^^;)。
 会議室はヘンな空気に包まれた。その空気の中で僕は次の授業をやらなければいけないのか!(^^;)。

 11時、僕の担当の番になった。
 授業と授業の間には休憩時間は無かった。トイレなどは行きたい時間に行ってもいいスタイルのようなので、ホントに会議室がヘンな空気に包まれたまんまその中に飛び込んで行かなければならなかった。(^^;)。
 僕は何とかこの空気を変えたかったので、冒険だが最初の挨拶でジョークをかましてみた。
 僕はイタリア語をよく知りません。知ってる単語も3つ。「ボンジョルノ(こんにちは)」「グラッチェ(ありがとう)」「ボーノ!ボーノ!(美味しい!)」だけです。と言ってみた。「ボーノ!ボーノ」の部分では、頬に人差し指を立ててクリクリ回してもみた。
 生徒達から軽い笑いが起きた。ちょっとはウケたようだった。ただ通訳を介さないとジョークが伝わらないので、僕がジョークを言ってから笑いが起こるまでタイムラグがあった。これが結構ツラかった。スネークマンショーで似たようなネタがあったことを思いだした(^^;)。
 軽く笑いが起こったことで、会議室の空気が和んだ。冒険だと思ったがジョークも言ってみるもんだ。おかげで僕の気も楽になった(^^)。

 僕の授業は「キャラクターについて考える」だった。前の授業と共通する部分はあるが、僕は内容をシンプルにしようと考えていた。
 お題を出して生徒にキャラクターを描いてもらうという方法を取った。これなら説明は簡単だし、生徒が絵を描いている間は僕は喋らなくてもいい(^^;)。
 僕は1時間ずっと喋り続ける自信がなかったのでこの方法を考えていたが、これは正解だったようだ。複雑な説明は通訳を悩ませることは前の授業で証明済みだし、説明の途中で生徒がノートにラクガキを始めたらショックを受けただろうから(^^;)。

 生徒全員にB4サイズの紙を配った。紙を横に倒して左右を二分するように真ん中に縦線を引いてもらった。
 その左半分に名前を入れ、「自分がもし漫画のキャラクターになったら」とお題で生徒達にキャラクターの全身の絵を描いてもらった。時間は15分、この時間内で描けるようなシンプルなデザインでいいと説明した。
 生徒達が絵を描いている間、僕もお題を描くことにした。ちょうど授業で使えるようにとプロジェクターが用意されていたので、それで僕の手元を映してもらうことになった。僕が絵を描く工程をライブ・ビューイングにするということだった。
 プロジェクターの映像がスクリーンに映し出された。しかし鉛筆線が飛んじゃって映らない。明るさ調整をしても鉛筆線は薄くしか映らなかった。
 試しにボールペンで描いてみたら、何とか線が映った。仕方なくボールペンで描くことにした。
 しかし鉛筆で下書きをすればスクリーンに映らないのでライブ・ビューイングがつまらないものになる。仕方なく、下書き無しでボールペン一発描きをすることにした(^^;)。

 15分経った。次は紙の左半分に描いたキャラクターを使って、「もしキャラクターに向かってボールが飛んできたら、どんなリアクションをするか?」をお題に紙の右半分に描いてもらった。ボールは、野球、テニス、サッカーでも何でもいいことにした。
 自分自身がキャラクターならリアクションも想像しやすいだろうし、楽しく描いてもらえるだろうと考えていた。制限時間は同じく15分にした。
 僕も生徒達と同じようにお題を描き、その工程はライブ・ビューイングで映された。僕は「キャラクターにボールが飛んで来たら?」というお題は決めていたが、リアクションについては考えないでいた。生徒達と同じ条件で描こうと思ったので、アイデアの無いまっさらな状態から絵を描き始めた。

 さらに15分が経った。生徒達の絵を集めてテーブルの上に並べた。その周りに生徒達に集まってもらい、絵を観て感想や意見交換をするようにした。
 この授業の目的は「キャラクターの性格を表現する」ことだった。キャラクターの立ち絵だけではキャラクターの性格が分かりにくいので面白味は薄い。しかし出来事に直面した場合にキャラクターが取るリアクションでキャラクターの性格が分かり、面白味が出る。
  ・キャラクターの性格を考える
  ・キャラクターの性格を元にリアクションを自分なりに想像してみる。
  ・キャラクターの性格はリアクションや行動で見せることが面白い。
 この3点を理解してもらうことがポイントだった。
 生徒作品をテーブルを囲むようにして皆で見るのは、「自分の作品を人に見てもらうこと」「他の人の作品を見ること」「皆で近づいて絵を見ることで講師と生徒達との距離を縮める」ためだった。僕も生徒達に混じって感想や意見を言い、講師として寸評もした。
 生徒作品は「MANGA」を勉強しているだけあって、ちゃんと日本漫画の絵になっている。その中には萌えキャラもいて、ちゃんと「萌えキャラ」になっていた(^^;)。
 しかも個性的なものが多くどれも面白いものばかりだった。わざとムダにカッコイイポーズをとってボールをキャッチする者、ボールをキャッチして、投げてきた人に向かって不敵な笑みを浮かべる者など、生徒達が本当に楽しんで描いていることがよく分かった。
 なぜか女子生徒の作品はボールを避けるものが多く、男子生徒の作品はボールがキャラクターに直撃するものが多かった(^^;)。
 ヘタリア・・・いやイタリア人、面白い!(^^)。

 前の授業のこともあり、授業がどうなるか心配だったが、わりと好評だったようで校長先生からも感謝されたので、とりあえず責任は果たせたと思いホッとした(^^;)。

 休憩時間に通訳の人とお話をする機会があった。
 通訳の人は、校長先生の知り合いだけど漫画や絵に詳しいわけではないらしい。だから漫画の専門技術や用語をイタリア語に通訳するのが難しいのだという。つまり授業の成否は実は、「通訳の人が授業内容を理解できるのか」にかかっていたということだ。
 僕は授業の手間を省くために内容をシンプルにしたが、偶然にもそれが結果として良かったということになる(^^;)。
 また、日本語にはあるけれどイタリア語には無い言葉があるので訳すのが大変だと言っていた。
 例えば角度を表す「アオリ」「フカン」という言葉はイタリア語で該当する言葉が無いらしい(ローアングル、ハイアングルじゃいけないのかな^^:)。生徒達は日本語で「アオリ」「フカン」と理解するのだという。
 通訳の人は日本人講師の説明の流れを受けて「アオリ」や「フカン」について説明しなければならないので、それがすごく大変だと言っていた。
 僕は授業を1時間するだけでいいが、通訳の人は全部の授業に出なければならない。ホントにものすごく大変だ(^^;)。

 文化交流の難しさと面白さがよく分かった、すごくためになる1日でした(^^)。

 しかし話はこれで終わりではなかった!(続く)
 お久しぶりです。ほぼ1年ぶりの更新になりますね(^^;)。ずっと仕事に関わっていたため、更新がままならないまなになっていました。

 告知です。

 

 美少女キャラデッサンシリーズの第2弾、「ボディバランス編」が8月30日より発売されました。よろしくお願いいたします。

 アマゾンのリンク↓
http://www.amazon.co.jp/%E7%BE%8E%E5%B0%91%E5%A5%B3%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%B5%E3%83%B3-%E3%83%9C%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%90%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B9%E7%B7%A8-%E4%BC%8A%E5%8E%9F%E9%81%94%E7%9F%A2/dp/4798606642/ref=pd_sim_b_8

 さて、私事ではありますが、長年勤めていた編集プロダクションを退社しました。これで漫画技法書のシリーズが最後になります。

 現在は契約分の仕事を完全に終え、退社するに至りました。
 以降は副業をせずに生活を漫画制作一本にして漫画家復帰を目指します。

 これからもよろしくお願い致します(^^)。
 今、「アド街ック天国」で「足立区北綾瀬」が特集されている。地元埼玉県八潮市の隣町で僕もよく知っている場所だ。
 それにしても、このあたりは八潮市含めてホント田舎なんだな(^^;)。
 まだ年賀状を書いていなかった・・・(^^;)。

10-12-16.jpg
 
 「萌えキャラクターの描き方 顔・からだ編」、本日12月24日から発売開始!

アマゾンへのリンク↓
http://www.amazon.co.jp/%E8%90%8C%E3%81%88%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%A9%E3%82%AF%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%81%AE%E6%8F%8F%E3%81%8D%E6%96%B9-%E9%A1%94%E3%83%BB%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%A0%E7%B7%A8-%E4%BC%8A%E5%8E%9F%E9%81%94%E7%9F%A2/dp/4798601667

 本当は昨日にウチに見本誌が届いたんだけど、デジカメの電池切れで写真が撮れなかった(^^;)。

クリスマスイヴに「萌え」のプレゼント。一冊いかが?(^^;)。
 TBSテレビで始まった、ほぼ8夜連続(今週月曜~木曜、来週月曜~木曜)のドラマ「おじいちゃんは25歳」、昨日偶然第3話を観たけれど、これがなかなか面白い(^^;)。
http://www.tbs.co.jp/og25/

 1964年、下町、押上の大工、栗原稔(25歳)が雪山登りで写真を撮りに行って遭難、転落して氷漬けになった。
 それから46年後の現代(2010年)、氷漬けになった稔が発見される。稔は25歳の姿のままだった。氷が解凍され、稔は46年ぶりに目を覚ました。46年ぶりに自分の家に帰ると、息子は52歳になっていたり、孫が引きこもりになっていたりして、家族崩壊状態だった。
 肉体年齢25歳の稔は、戸籍上昭和14年生まれの71歳。もちろん幼馴染は皆老人。稔は46年の時代のギャップに戸惑いながらも、チャキチャキの江戸っ子気質で家族や周囲の人間たちの意識を変えていく。

 ちょっとSFじみたところもあるけれど、基本は下町ホームドラマ。昭和生まれの25歳のチャキチャキの江戸っ子が突然、平成の時代に現れるという、そのギャップが面白い。

 稔役は藤原竜也。藤原竜也が凍り漬けになっている姿が何とも面白い。

 放送時間は夜11時45分~12時20分。最近、久しぶりに面白いと思ったドラマだ(^^)。
 気が付けばもう年末。20年住んでいた東京を離れ地元埼玉に戻ってからもう2年になる。
 2年前の今頃は、引越しの荷物整理に悪戦苦闘していた。広めの部屋に住んでいたのでやたら荷物が多かった。
 それが地元に引っ越した先は部屋数が以前よりも少ないため、荷物があふれかえってしまっている。2年経った今でも片付いていない(^^;)。
 いいかげん片付けないとね(^^;)。
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伊原 達矢
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性別:
男性
職業:
しがない漫画家
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