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徒然なるままに書き記した戯言集です(^^;)。
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 夜、新居に高校時代の友人が遊びに来た。会うのは数年振りだった。
 ひとしきり懐かしい話に華を咲かせたあと、共にNHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」を観た。今回のゲストは浦沢直樹先生。実際の仕事の様子が観られるので録画の用意をしておいた。友人もこの番組が好きで録画の準備をしてきたという。

 番組は、実際の作業現場、制作上の苦労などがリアルに観る事が出来て興味深かった。ペン入れに丸ペン1本しか使っていない事に驚いた。
 漫画家の多くが使っているのは「Gペン」だ。これは筆圧の強弱により太い線から細い線まで幅広く使えるためだ。「丸ペン」は「Gペン」よりも細身のペンで、線質も「Gペン」より細い。その特性を生かし、細かい絵や細かい斜線、人物と線質を変えるために背景画に使われる事も多い。
 しかし浦沢先生は、「丸ペン」1本で人物の太い輪郭線から細かいタッチの斜線まで描き分けていた。しかも紙の上を滑るような早いスピードで。人物の顔アップの輪郭線などは「Gペン」で描く以上の太い線を「丸ペン」で描き出した。
 「丸ペン」は基本的に「細い線専用」なので、構造上太い線が引きにくい。おろし立ての「丸ペン」では太い線が出にくいため、ある程度使いこんで慣らして「太線専用ペン」を作って使い分ける方法もあるが、、浦沢先生はペンを持ち替える事無く、たった1本で描き進めていった。すげーっ!(^^;)。

 番組も終わり、浦沢先生の凄さの余韻に浸りながら、友人は帰っていった。テレビの浦沢先生と、その同業者である僕とのギャップを見て、何か思うところもあるんじゃないのかなと、ふと考えたりした(^^;)。
 僕もしばらくその余韻に浸っていた。そしてふと思い出した。
 僕は以前、出版社の謝恩パーティーで浦沢先生に逢い、サインをしてもらった事があった。

07-01-18.jpg

 せっかくなら「女性キャラ」がいいなと思い、「YAWARAちゃん」を描いてもらった。
 浦沢先生は、「目」からペンを入れ、迷いの無い速さでスラスラと描いていった。下描きも無く、サインペン1発描きで。僕の苗字の「伊原」が「井原」になっているのはご愛嬌だけど(^^;)。
 さすが「プロフェッショナル」だ(^^;)。

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