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僕が今抱えている仕事の1つに「クラシック名作洋画の漫画版」がある。これは映画丸々1本を128ページ漫画単行本にするというものだ。僕は、とある「名作」を担当している。
その第1章32ページ分のネームを先日、2月4日午前3時に書き終えた。この日はそう、「コミティア79」の日だ(^^;)。僕は「売り手」として参加するため、朝早いうちに会場入りをしなければならなかった。数時間だけ睡眠を摂り、時間に間に合うように会場に出かけた。
夜、コミティアを無事に終え帰宅。ネームは鉛筆線なので、コピーをとり線を濃くして編集部にファックスを送った。
明けて今日、昼に編集部から電話が来た。ネームのチェックだった。ネーム後半、15ページ以降がコマでキツキツで読みづらいので内容が判りにくいため、セリフ、コマ共に整理が必要との事だった。
確かに後半は複雑な会話劇になるため、セリフが多くなる。しかも伏線になるセリフも多いために削ぎ落とす事も難しい。しかもこのあたりのシーンを書いていた時は夜中を回っていたので、頭の中も整理がついていなかったようだ(^^;)。
編集部の指摘を受けてネームを読み直した。今回は睡眠を充分に摂っていたので、問題点が理解できた。
映画は「第二次世界大戦」が舞台で、制作もその頃のものだ。当然、「戦争」というものが当時の「一般常識」であるという「前提」で描かれている。戦時下での状況説明が省かれている事が多いのだ。
そこが戦後60余年、しかも日本人に判るようにするには、その「戦時下の状況」を詳しく描写しなければならない。例えば、「ナチスドイツはフランスを侵略、占領下に置いた」という事実だ。日本人の中には「フランス人もドイツ人も同じ外人じゃん」という意識を持つ人が多いと思われる。そういう場合には「フランス人がドイツを憎む理由」が判ってもらいにくい。
映画は「戦時中製作」の物なので「フランス人がドイツを憎むのは当たり前じゃん!」という目線描かれているため、その説明は最小限でしかない。漫画で、しかも日本人の読者に理解してもらうためには、そこの状況説明を強調しなければならない。そうしないと、キャラクター同士の相関関係と心情が理解してもらえないのだ(^^;)。
読者を惹き込むためには「読ませる工夫」が必要なのは判ってはいたが、洋モノでしかも歴史モノとなると更なる工夫が必要になるのが身に沁みて判った(^^;)。
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