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徒然なるままに書き記した戯言集です(^^;)。
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 「宇宙戦艦ヤマト」の第1作目がリメイクされる。その名も「宇宙戦艦ヤマト2199」。第1作のテレビ放送は1974年(昭和49年)、38年目のリメイクとなる。

 知っている人も多いと思うけど、ヤマトの原作者兼プロデューサーの西崎義展氏と松本零士先生は仲たがいをして裁判沙汰になり、ヤマトの大元の原作は西崎義展氏のものという判決が出て、松本零士先生は西崎版ヤマトの制作には参加できなくなってしまった。ただ西崎版とは別の、松本版オリジナルのヤマトを作る権利は認められたが、そうして作られた「大ヤマト」は今ひとつの出来だった。

 西崎義展氏は既に故人、松本零士先生も参加できないヤマト第1作目のリメイク版、一体どうなるのかと心配になったが、上のPVを見てそれは杞憂に終わった。
 制作スタッフのほとんどがヤマト第1作目を観て育った世代なので、第1作目のあの感じの再現度がハンパじゃない。キャラクターも、松本零士先生が参加していないにもかかわらず、今風の絵柄で松本カラーが濃く残ったものになっていた。いい意味での妥協点だった。そして逆に松本零士先生のデザインの完成度を再確認した。いくら松本零士先生が参加できないとはいえ、松本カラーが出ていないものは「ヤマト」とは言えないのだということがよく判った。

 ヤマトの第1作目、特にヤマト発進前のプロットは、40年近く前のテレビアニメとは思えないほど完成度が高い。未知の星ガミラスからの攻撃を受け、赤茶けた地表の死の星となった地球、壊滅寸前の地球防衛艦隊が向かう冥王星海戦、ガミラス艦の攻撃を受け、残ったのは沖田艦のみ。ただ1隻地球への帰路につく沖田艦の前に地球に向かう遊星爆弾が通過する。地球を破滅に導く遊星爆弾、だが沖田艦にはそれを破壊する力は無く、通りすぎるのをただ見送るしかなかった。この沖田艦長の無念さがヒリヒリと伝わってくる。とても当時子供向けのテレビアニメとは思えない、大人びたストーリーだ。この圧倒的な絶望感が「宇宙戦艦ヤマト2199」で見事に再現されていた。
 PV冒頭の遊星爆弾の落下、そして重々しく始まる主題歌の歌い出し、アップテンポのイントロで始まるバージョンよりもこっちの方が合っていることが「わかっている」のが心憎い。
 そしてもう1つ「わかっている」のが、効果音が第1作のものと同じだということだ。遊星爆弾の落下音、ヤマトの主砲発射音、波動エンジンの唸り、この当時の「音」が僕の気持ちを当時の気分に引き込んでいく。
「音」のこだわりは音楽にも表れている。今回のヤマトの音楽担当は宮川彬良氏。第1作目で音楽を担当した宮川泰氏の息子だ。PVを観ていると音楽が、第1作目の父親作のものを実直に守り、余計なアレンジを抑えて第1作目の雰囲気を出すようにしているように思える。

 「宇宙戦艦ヤマト2199」は4月7日に第1話と第2話がロードショーで、2013年以降にテレビシリーズになるらしい。PVを観るとロードショーが楽しみだし、以後のテレビシリーズにも期待で胸が高まってくる(^^;)。
 しかしこうなると数年前上映された「復活篇」の立場は・・・?話も途中で終わっているし(^^;)。
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