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単行本はイタリア語版でしか出ないため、例えば日本国内で名刺代わりに営業に使ったり、知人にプレゼントをしても内容を判ってもらえない(^^;)。
どうしても日本語版のサンプルが必要になると思い、試験的に自費出版で作ってみることにした。
ちょうどネットの記事でこういうのがあった↓。
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(株)RED TRAINという会社の「OneBooks」というサービスだ↓。
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・オンデマンド印刷のみ。
・データ入稿のみ。原稿は原寸で。モノクロは600dpi以上、カラーは350dpi以上。
・カラー、モノクロどちらでも同一料金。
・基本料金(1冊200円)は表紙、カバー・オビ付き(無しでも同料金)。PP加工(ツヤ、マット)可。
・カバー(A6、B6、A5まで)・オビ(A6のみ)。
・本文は4ページごとに「A4、B5は25円」、「A5、B6は15円」、「A6(文庫サイズ)は10円」
・1冊から注文可能、何冊作っても1冊あたりの単価は同じ。
普通、オフセット印刷の場合は注文は数十冊からしか受け付けない。試作本を作るには冊数が多いし値段もかかる。
オンデマンド印刷の場合は印刷用の版を作る手間が無いため、1冊からの注文が可能。僕が作るのは用紙&加工別で14冊だったので、これはありがたかった。
ちなみに僕が作ったのはA6(文庫サイズ)で本文124ページ。1冊のコストを計算したら510円プラス消費税だった。これは安い!。コミケで売るようなB5サイズで「薄い本」だったら、もっと安く仕上がることになる。
ただしオンデマンド印刷は、インクがトナー(?)なので、印刷面がテカるというデメリットがある。オフセット印刷のようなマットで落ち着いた印刷面にはならない。
オンデマンド印刷は「コンビニのコピー(カラー含む)」の仕上がりイメージに近い。そこが好みの分かれるところだ。
僕の単行本の生原稿はB4で全部手描き。原稿は現在イタリアにあるので、あらかじめ取っておいた原稿のコピーをスキャンしてデータ原稿をパソコンで作った。
データ原稿は仕上がる本の原寸で作らなければならないため、B4サイズの原稿をA6サイズまで縮小しなければばらない。この時問題なのは、スキャンしたトーン付きのアナログ原稿を縮小すると、トーン部分にモアレが起こる。心配ではあったが、それを確認するための試作本でもある。
セリフ部分をパソコンで日本語を打ち込む。本文で使う紙の種類によって本の厚さが変わるので、カバーの背表紙を幅の違う3種類のデータを作った。
データ原稿をアップロードして入稿。本が出来上がるのを待った。
そして2月12日、試作本が完成。
本は宅配でも送ってもらえるが、配送料1000円がかかる。先方の事務所は都内で近いので、来社受け取りにしてもらった。自分で本を持ち帰るので、配送料がかからない。
事務所は北上野にある。事務所近くからスカイツリーが大きく見える。こんなの日常風景じゃねーよ!(^^;)。
本を受け取り代金を支払った。帰り、家まで待ちきれなくて八潮駅前のマクドナルドで開封した(^^;)。
用紙別、加工別で7パターンを2冊ずつ、計14冊作った。本の上の貼ってあるポストイットには、種類別のメモが書かれている。右上にあるのは紙見本(500円)。
カバーは用紙の薄め、厚め、表面のPP加工(ツヤ、マット)別で試作した。今回はオビを付けず。カバーが付けられるのも基本料金の内なのが嬉しい(^^)。
表紙のPP加工。左がツヤ、右がマット。
使う本文用紙によって本の厚みが変わるため、背表紙の幅を変えてある。一番薄くて6ミリ弱、一番厚くて約8ミリ。文庫本サイズだと2ミリの差で厚さの印象が全然違ってくる。
左の本文用紙が「淡クリームキンマリ」。右が「上質紙」。もう一種類「RTライトノベル」という文庫本専用紙を使ったものもあるが、色は「淡クリームキンマリ」と同じ。
使った用紙は以下の通り。
・上質紙 70kg 90kg
・淡クリームキンマリ 72.5kg 90kg
・RTライトノベル 63kg
本が一番薄くなったのは「上質紙 70kg」。一番厚くなったのは「上質紙 90kg」。
上質紙は白の色味が強くベタの発色は綺麗だが、ベタのテカりが強く見えて、コンビニのコピー感が強くなる。
文庫本サイズでは紙が固くめくりにくい。B5サイズの薄い本ならちょうどいい固さかもしれないけど、文庫本のようにサイズが小さくページが多いものにとっては不向きかもしれない。
90kgよりも70kgのほうがめくりやすくなるが、紙が薄い分、本の厚みは薄くなる。
淡クリームキンマリは発色が薄めのクリーム色のため、印象は文庫本や漫画単行本に近い。ベタのテカりはあるものの、上質紙よりは落ち着いた感じに見える。厚みも僕のイメージに近い。
しかし文庫本にとっては固くてめくりにくい。90kgも72.5kgも同じ。これもB5サイズの薄い本ならちょうどいい固さかもしれない。
RTライトノベルは今回試した紙の中で一番軽い63kgだったが、紙に空気が含まれているために紙に厚みがあり、また柔らかくなってめくりやすい。文庫本にはちょうどいい感じで仕上がりが僕のイメージに一番近かった。
ベタのテカリがよく判る。これがコピーっぽく見える原因だが、淡クリーム色の本文用紙なら気にならないし、光に反射させない限りはテカらない。
これさえ気にしなければ安く綺麗な本が1冊から作れるので、お試しに作るのにイイかも!(^^)。
村野守美先生が亡くなられた。心不全だという。
毎年春に行われる漫画家仲間による花見の席で、数年前から村野守美先生は参加されていた。僕は昔からの村野守美先生のファンだったので、花見の席に先生が参加されるのがとても嬉しかった。
あと1ヶ月ほどで今年の花見が行われる。今年は村野守美先生が参加されないんだと思うととても寂しい。
会場のロビーには先生が描かれたイラスト色紙の原画が展示されていた。劇画の絵柄でありながら線に繊細さがうかがえる、先生の人柄がよく出ているイラストだった。その傍らには先生が今まで描かれてきた漫画を総会ファイルがあり、それを読むと先生の「漫画家生活51年」の厚みがひしひしと感じられた。
告別式が始まる前、弔問客皆でお棺の前に集まった。なんとお棺に皆で寄せ書きを書くというのだ。僕もサインペンを手渡された。お棺にサインペンで書き込むなんてなんか罰当たりなような気がするけど(^^;)。寄せ書きがビッシリと書き込まれたお棺、この状態でこれから告別式を始めるのかと思うとちょっと不思議な感じがした。さすが漫画家ならではというとこか(^^;)。
お棺の中の先生の顔を見る。先生は元々山羊のような白髭をたくわえていたが、それが全て剃られていた。そのせいか先生の顔は若く見えた。
僕が先生に初めてお会いしたのは昨年5月。同人誌即売会コミティアでだった。先生はアマチュアの漫画を見るのが趣味らしい。コミケなどにもちょくちょく顔を出していたようだ。
先生が語る漫画の話はとても含蓄のある内容だった。これからも先生の話を聞きたいと思っていた。しかしこれが先生に会った初めてであると同時に最後にもなってしまった。
一期一会という言葉があるけれど、まさにそれを実感した。
みやわき心太郎先生のご冥福をお祈りいたします。
僕は数年前のコミティアで先生に初めてお会いした。矍鑠として独自の漫画論を熱く語る素晴らしい先生だった。
しかし、この時の初めての先生との出会いが、同時に最後の出会いとなってしまった。あまりにも突然の訃報で、今でもなんだか気持ちの整理が着かない。
ご冥福をお祈りいたします・・・。
フレスポ八潮内の本屋で漫画の新刊を2冊買う。買った本は「ベルセルク35巻」と「ガラスの仮面45巻」。結構濃い本だ(^^;)。
「ベルセルク35巻」の本の帯には「アニメ新企画始動!!」の文字が!また、「ガラスの仮面」は、来月10月29日にもう46巻の発売が(^^;)。
なんだかスゴイことになってきた(^^;)。
前日の横浜自転車走行の途中で立ち寄った。JR御茶ノ水駅のそばに「聖橋」がある。その下に流れるのは神田川。
実はこの場所の神田川、江戸時代初期に人の手によって掘られたものだという。重機も無い時代だから当然手堀りだ。しかもこのあたりは「本郷台地」と呼ばれる高台で、そこを削って川を通すのだから高低差を考えてもとんでもない土木作業だ(「ブラタモリ」より)。
僕が師事していた村上もとか先生の作品、「JIN-仁-」の舞台がこの場所だ。この岸辺の病院に主人公・南方仁が勤務しているという設定になっている。この場所から南方仁が転落して江戸時代にタイムスリップしている。また、南方仁が病気で生死の境を彷徨っている時に、夢の中で「聖橋」の欄干に立ち神田川に飛び込もうとしている。
この場所は歴史的背景が面白い所であると共に、漫画の舞台になった現実の場所として、新たなる「聖地」でもある。
また「聖橋」は、「ドラゴン桜」(三田紀房先生・作)の舞台でもある。2作品に登場で、「聖地」色が濃くなった?(^^;)。
「ベルセルク」34巻、買っちゃいました!(^^;)。前回の33巻から1年近く経ってからの発売だった。月2回発行の雑誌で連載している漫画が何で単行本が年1冊しか出ないんだよ!(^^;)。
確かに連載中断が何度かあったりしたせいでもあるけれど、絵の密度を見て納得した。こりゃ時間かかるわ(^^;)。
僕は単行本が出てから読む派なので、今回の「ベルセルク」の単行本1冊丸々の合戦シーンは一気に楽しめたけど、雑誌連載で読んでいる人にとっては合戦がブツ切りになるし、連載中断で続きが読めるのが何週間も先だったりして、気が気じゃなかったかもしれない(^^;)。
僕は「ベルセルク」を読む時、アニメ版「ベルセルク」の挿入歌「Forces」をBGMにすることがある。平沢進の音楽がまた「ベルセルク」にピッタリとハマるのだ(^^;)。
下に動画をアップしてみた。曲は「舵をとれ」、「Forces」、「ForcesⅡ」、「Sign」。1曲目の「舵をとれ」は実は「Forces」の原曲。「舵をとれ」を変形アレンジして「Forces」になった。元ネタの曲なので、これまた「ベルセルク」に合う(^^;)。
スゲー楽しみだ(^^;)。
何気なくコンビニに寄ったら、「ガラスの仮面」第44巻が棚に並んでいた。もちろん即買いした(^^;)。
前回の第43巻は初版が今年の1月30日。今回の第44巻は7ヶ月で出たことになる。第42巻から第43巻が出るまでの間が約4年だったことに比べればスピード出版だ。毎回単行本が出るのを楽しみにしているファンにとってはとてもありがたい(^^;)。
確か現在、「ガラスの仮面」は「別冊花とゆめ」で毎号連載が続いているはず。そのために今回の単行本化が早かったのか?それに、いつもの単行本用描き直しが少なかったのか?(^^;)。
それにしても、美内すずえ先生の中で「紅天女」の構想が固まったようなので、これからは一気に描いていただきたい(^^;)。
東京へアシスタント仕事に出たついでに寄った。
西武池袋線東久留米駅、この駅の北口改札は昔の西武線の面影を残しているレトロな佇まいだ。実はこの北口改札、「めぞん一刻」(高橋留美子・著、小学館・刊)に登場する「時計坂駅」のモデルになっている。
一週間ほど前、ニュースでこの北口改札が取り壊されることを知った。工事が始まる前日にはイベントとして、1日だけ「時計坂駅」の看板が掲げられた。
僕が立ち寄った時は、北口改札を残し周りから工事が始まっていた。北口改札は客の乗り降りがあるので、まだ暫くはこのままの形で利用されそうだ。
それでもいつかは取り壊されてしまうことには違わない。漫画の舞台になっている実在の場所のことを「聖地」と呼ぶらしいが、これでまた1つ、「トキワ荘」のように漫画の「聖地」が失われていく・・・(T_T)。
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