地球釜 2010.04.18 Sun 23:52 | 雑文

　ＪＲ常磐線金町駅から線路を亀有方面に向かう途中に、敷地面積約１７ヘクタールの広大な三菱製紙中川工場跡地がある。
　三菱製紙中川工場は大正時代に設立された。しかし平成不況により工場は閉鎖。その広大な土地にはマンションが建ち並んでいくという。
　工場が閉鎖された今でも、その名残はモニュメント的な遺物として存在している。上の写真にある、その名も「地球釜」。「地球釜」とは、紙を製造中に出た屑パルプなどをドロドロにして、また紙を作れるようにする釜だ。
　上の写真は２００８年７月８日に撮影した。



　２００８年７月８日当時、地球釜はこの場所にあった。しかし、現在、地球釜は別の所に移動していた。



　現在、地球釜はこの位置にある。



　地球釜が近くに見える場所に来た。三菱製紙中川工場跡の中を突っ切る新しい道路が出来たので、地球釜のすぐ近くまで来ることが出来た。



　フェンス越しに地球釜を見る。広大な土地の中にポツンとある。
　地球釜自体、直径が４メートルほどある。それだけ大きい物がポツンと小さく見えるということは、この場所がどれだけ広いのかがよく判る。



　地球釜アップ。これだけ大きい鉄球というだけでもスゴイのに、それが赤錆びているということで歴史を感じさせる趣になっている。まるで松本零士先生の戦場漫画シリーズ「ザ・コクピット」の中の「鉄の竜騎兵」や、アニメ「太陽の牙ダグラム」の錆びたダグラムのような哀しさがそこにある。



　地球釜の奥に、煉瓦造り倉庫が見える。これは大正時代からあるものらしい。



　地球釜そばの交差点から煉瓦造り倉庫を見る。実際は地球釜からこれだけ離れている。それにしても、ここはメチャメチャ広い！（＾＾；）。



　煉瓦造り倉庫の前の道路。。煉瓦造り倉庫をすぐ近くで見ることが出来る。



　煉瓦造り倉庫を近くで見る。これが約９０年前からここにあるというのが不思議な感じがする（＾＾；）。



　煉瓦造り倉庫の前から地球釜を見る。こんなに離れていても同じ敷地内というのだから、どれだけ広いんだ！？（＾＾；）。
　それもあと数年すればここも高層マンションで埋まってしまうんだな・・・そうなっても地球釜と煉瓦造り倉庫はずっと残してもらいたいなぁ・・・（＾＾；）。